●ディープインパクト、ロンシャンへ フランス・パリのブローニュの森にある
ロンシャン競馬場は
優雅で高貴な雰囲気を持つ世界で指折りの
競馬場。特に
凱旋門
賞が行われる毎年10月第一日曜日は、仏グランクリテリウム
(2歳牡牝・芝1400m)、
マルセルブーサック賞(2歳牝・芝1600m)
、オペラ賞(3歳以上牝・芝2000m)、
アベイユドロンシャン賞(2歳以上・芝1000m)、
カドラン賞(4歳以上・芝4000m)と、
合計6つもの
G1競馬が行われる。
コースは右回りの芝。外回りコース約2750m、中回りコース
約2500m、内回りコース約2100mで構成されており、向正面は
一直線だけで1000mのコースが取れる。正面スタンド前の直線は
約600m。日本では見ることができない壮大なスケールの
競馬場で
数々の
ビッグレースが行われる。
凱旋門賞のスタート地点は、1~2コーナーの外にあるポケット
スタートして400mは、ほぼ平坦。そこから300mで7mを上る上り坂
さらに残り1400m地点(3コーナー)までに3m上る。頂上までの高
低差は約10m。日本で最も高低差がある
京都競馬場や
中山競馬場で
すら約4mであり、経験がない
日本馬にとってはかなり厳しい勾配
と言える。頂上からは下り坂。3~4コーナーの中間から直線入り
口までは、一見直線のような緩いカーブになっている。坂を下り
終えて、ゴールまでの約530mの
ホームストレッチは、ほぼ平坦
コースになっている。最後の直線は十分に距離があるが、
凱旋門
賞の舞台で大外一気のようなレースは非常に難しい。直線はでき
るだけ外に行かず、
馬群を割ってインコースを強襲するのが
セオリー。近年の
凱旋門賞を見ていると、そのような進路を
取った馬の好走が目立っている。
●京都競馬場に似た右回りの芝コース 3コーナーに坂の頂上があるコースという意味では、
ロンシャン競馬場は
京都競馬場に似ている。
ロンシャンの芝2400mは
京都芝1800mのようなコース形態だ。しかも、起伏が激しいことで有
名な
ヨーロッパの
競馬場の中では、
ロンシャンはマシな方。
京都競馬場で大変強いパフォーマンスを見せる
ディープインパクトに
とっては、比較的対応しやすいかもしれない。しかし、コースの路盤
や
芝の長さ・質は日本とは別物。全体的に非常に走破時計がかかり、
スタミナを要する。近2年は25秒、27秒台と、速い時計で決着している
が、今年はどうなるかわからない。仮に道悪にでもなってしまったら
大ピンチ。いずれにせよ、
日本のレースでは経験したことがない相当
な消耗を強いられるはずだ。
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